スプロットを交換
先日の記事で晴れてSMCRにオフホイールを履かせることができ、いよいよオフライダーの仲間入りです。
早速お山ツーに行ってきました。
(この道の向こうに楽しいオフライダー生活を想う…)
あらゆる轍を超え、モリモリ山を登る立派な雄姿がそこに…はありませんでした、残念です。
以下、その詳細を綴ります…
上り坂
67馬力もの出力を秘めたLC4エンジンを提げて挑んだ緩やかな勾配は……思いの外強敵でした。
その原因が低回転におけるトルク不足にあることは、登り始めてすぐに気づきます。
ある程度の回転数が無ければパワーが引き出せず、かといって回転数を上げて走るは恐怖との戦い…
結局、アクセル開けつつの半クラを余儀なくされ、少しでも雑にクラッチをつなごうものならエンスト→転倒は明らかでした。
(登れぇぇぇぇぇぇ…あぁはぁん……ポテッ)
下り坂
モタード用にチョイスされた強力な制動力を誇るフロントブレーキ系統を以ってすれば、目前に現れた長く緩やかな下り坂は……やっぱり強敵でした。
まずエンブレが効きません。アイドリング速度が安心速度を上回る為、常にブレーキングしながらの下り道でした。
しかしながら慣れないオフブーツによるペダル操作がなかなか難しく、ノーブレーキ or リアロックの二者択一を迫られ、これでは安定して下れません…
ならばフロントブレーキはどうか?
ご存知の通り、峠のコーナーリングと違い、悪路でのラフなFブレーキ操作は容易にバイクの安定性を失わせます。
林道ライダーの皆様の常識を持ち合わせていなかった私は、フロントロックからの転倒を繰り返すことでその常識を学ぶことになりました…
(下りのゴロゴロ道ではなす術なく…)
あまり写真がありません。
十数回にわたる転倒により体力を消耗し、3リットルもの水分と山頂で食べる予定だった土まみれのおにぎりが底を尽き、やむなく下山…
いずれもモタードタイヤではなんとかクリアできていた箇所なだけに悔しい
こ、んなはずでは…
反省会
いくら転けてもなかなか壊れないSMCRですが、それでも色々壊れてきました。
自分の腕のなさ、無計画さに申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
(プラプラしながらも家まで仕事をしてくれたウィンカー)
(最初で最後のお世話になったエンジンガード。 後ろ側の取り付け穴が衝撃で大きく広がり、今にも落ちそうに。)
(お気に入りポイントだった歪曲面をもつヒートガードもプラプラ…)
もはや私にできることは平地での車両整備のみ、精一杯やろう。
そう思いながら各部点検中に意外な事実に気づきました。
(ん……?KTM40…?)
スプロケの交換
購入したリアホイールについていたスプロケット、その歯数は40丁。
ENDURO Rのデフォルトが45丁、SMCRのデフォルトが42丁ですから、さらにロング、高速側の設定です。
簡単にまとめると、
リア フロント 減速比
ENDURO R 45T 15T 3.00
SMC R 42T 16T 2.63
現状 40T 16T 2.50
タイヤ径が大きくなったのと相まって、地面を蹴る力が格段に弱くなっていました。
そうとわかれば話は早い。スプロケの交換です。
この際、フロントも2丁下げて、リアは5丁上げることにしました。
リア フロント 減速比
交換前 40T 16T 2.50
交換後 45T 14T 3.21
整備中の小話
小話その1
スプロケを外していて気づきました。チェーン、取り外せるのでは?
(クタクタなチェーン)
↓
(取り外せました!思いっきり綺麗にしてやるんだ…)
小話その2
ウィンカーをENDURO R用のものに取り替えることにしました。ポン付けできるだろうし、小さい分転倒時に接触しにくいことを期待して。
しかし…
(線の長さが違う…)
ENDURO R用のウィンカーはなぜかコネクタまでのケーブルが短く、延長しなければ本体側コネクタに届きませんでした…
小話その3
リアを45Tにしましたが、チェーンガイドとの隙間がギリギリです。
(50Tもあるそうですが、取り付け可能なのかな?)
早速お山へ…
(いざ…約束されし勝利のお山へ…)
それはもう、抜群に乗りやすくなりました。
もはや天使の羽ばたきのごとく優しいクラッチワークは不要です。3000〜5000rpmの扱いやすい回転数域でグイグイ進みます。
苦手だった下り坂だって、しっかりエンジンブレーキが効き、スタンディングでも怖く無い!
ある程度の上り坂だって何のその。モリモリ登ります。
そう、深い轍にあっても、このトルクがあれば進路変更だってこなし…
(ブォーーーン!)
勢い余ってえび反り状態になり、リアフェンダーが轍の側面を掬ってしまった結果、フェンダーが折れてしまいました…
(新品のウィンカー….)
この日は大人しく帰ることに。
最後に
長々と書きましたが、warp9 racingでオフホイールを買う場合、ドリブンスプロットが40Tである事、注意してください。